2025年10月4日、満員御礼で開催された「サイエンスカフェinきみの」の様子をレポート。
科学の目で見る、私たちの地域の宝物。
「櫨と榧の再発見」開催レポート
「櫨と榧の再発見」開催告知
事前予約制で60名の定員が満席となり、地域の皆様に大変ご好評をいただきました。
2025年10月4日(土) 13:00〜16:00
レプリカをつくる博物館
60名(事前予約にて満席)
レプリカをつくる博物館、アンフィ合同会社
紀美野町教育委員会 紀美野町まちづくり推進協議会 紀美野町史発見部会
近畿大学生物理工学部
テーマ:町内のヤマハゼと櫨の遺伝的つながりの最新研究
江戸時代、紀州藩の重要産物だったハゼノキ。
遺伝子解析により、栽培されたハゼノキと野生のヤマハゼが交雑し、遺伝的浸潤が進んでいたことが判明。
人の経済活動が、地域の植物の遺伝子に大きな影響を与えてきた歴史が明らかになりました。
接ぎ木技術によって受け継がれてきた貴重な遺伝資源の物語
県内最古の接ぎ木個体を360度自由に観察できます
ヒダリマキガヤ 接ぎ木個体 by kura on Sketchfab
県内最古と考えられる接ぎ木の痕跡を持つこの貴重なカヤノキ。マウスやタッチで自由に回転させて、古の技術者たちが残した接ぎ木の跡を探してみてください!
アンフィ合同会社
ボランティア研究員
テーマ:町内で見つかった県内最古の榧の接ぎ木個体発見
高野山文化と深く結びつく紀美野町のカヤ。
推定樹齢400年のカヤから「県内最古と考えられる接ぎ木の痕跡」を発見。
400年以上前から、優れた品種を増やす高度な技術がこの地で行われていたことを示唆しています。
プロジェクトりらファクトリー
テーマ:『木の実り』櫨と榧の恵みを未来へ繋ぐ
地域の宝物であるブドウハゼとカヤを使った化粧品「マルチバーム キノミノリ」を開発・商品化。
地域の伝統を守る吉田製蝋所との連携。
搾油したカヤ油を高野山金剛峯寺へ奉納し、1200年の歴史を未来へ繋ぐ活動を展開。
この動画は、葡萄櫨産業復活に携わるりら創造芸術高校の生徒が、産業の更なる発展を目指して制作したもの
SNSやブログで日々の取り組みを発信中
実物の3Dモデルを自由に回転・拡大して観察できます
ブドウハゼの原木 by kiminokankou on Sketchfab
高校生たちが地域調査で発見したこの貴重なブドウハゼの原木。マウスやタッチで自由に回転させて、樹皮の質感や枝の特徴を詳しく観察してみてください!
高校生たちの熱意ある取り組みは、伝統的な知識と現代の技術を融合させ、
地域の宝物を新しい形で未来へと繋げる素晴らしい実践例となりました。
今回のサイエンスカフェは、専門的な研究と高校生の熱意ある活動が交差し、
紀美野町の自然遺産の新たな価値を照らし出す貴重な機会となりました。
この発見と感動を、次の世代へ、そして未来の地域づくりへと繋げていきます。
今後の活動にもご期待ください。
最新の研究成果を
地域の皆様と共有
世代を超えた
知識の継承と発展
天然記念物を
次世代へ繋ぐ活動
次回のサイエンスカフェ開催をお楽しみに!